生き物の多さに感激

〜三番瀬市民調査(2015年6月)〜



トップページにもどります
「ニュース」にもどります
「市民調査」にもどります


 「三番瀬市民調査の会」(伊藤昌尚代表)は2015年6月6日、猫実川(ねこざねがわ)河口域で恒例の市民調査をおこないました。法大生も7人(男性2人、女性5人)が参加しました。そのうち6人は初参加です。


「あっ! サイゼリヤだ」

 竹の棒にいろいろな生き物がびっしりと付着しています。タテジマイソギンチャク、フジツボ、ムラサキイガイ(ムール貝)、アカニシ、ホヤなどです。
 大きなムール貝を見つけた女子学生は、「あっ! サイゼリヤだ」と言いました。イタリアンファミリーレストランチェーン「サイゼリヤ」で馴染みの貝だそうです。ムール貝のガーリック焼きです。なるほどと思いました。


53種類の生き物を確認

 この日は、短時間で53種類の生き物を確認しました。大学生は「知らない生き物がたくさんいた」などと感激です。
 調査後の報告会では、大学生からこんな感想が寄せられました。
    「三番瀬には初めて来た。ボートを降りてカキ礁に渡ったら、たくさんのカニが目にとまった。こんな小さな場所にたくさんな生き物がいることを知って感激した。私の知らない生き物がたくさんいた。また参加したい」(女性)

    「干潟の泥はふわふわしていた。カニの多さが印象的だった。私もハゼを捕まえた。いろいろなことを体験できてよかった」(女性)

    「市民調査に初めて参加した。プレジャーボートに乗ったのも初めてだった。数多くの種類の生き物を見ることができてよかった。ヤドカリが可愛かった」(女性)

    「私も初めて参加した。生き物がこんなに多くいるとは思っていなかった。二枚貝がおいしそうだったので、ムール貝(ムラサキイガイ)とアカニシを持ってきた」(女性)

    「市民調査の参加は2回目。前回は昨年5月に参加した。そのときは干潟が干出し、アナジャコを見ることもできた。今回は干潟は干出しなかった。そのため、前回と比べて様相がかなり違っていた。干潟が干出するときとそうでないときの様相の違いを実感できた」(女性)

    「三番瀬に来たのは初めて。最初は生き物にさわるのが恐い感じだったが、イソギンチャクに触れてから慣れた。カワウの群れを見たのは初めてだった。感動した」(男性)

    「東京湾は汚染されているとか、生き物があまりいないというイメージをもっていた。調査に参加し、東京湾にもたくさんの生き物がいることを知った」(男性)

 以下は53種類の生き物です。

◎クラゲ
     アカクラゲ、ミズクラゲ
◎イソギンチャク
     イシワケイソギンチャク、タテジマイソギンチャク
◎ゴカイ
     ゴカイの一種、ウロコムシの一種、エゾカサネカンザシ、タマシキゴカイ
◎二枚貝
     アサリ、ウネナシトマヤガイ、オキシジミ、ヒメシラトリ、シズクガイ、ムラサキイガイ、コウロエンカワヒバリガイ、マガキ
◎巻き貝
     アカニシ、アラムシロガイ、イボニシ、エドガワミズゴマツボ(ウミゴマツボ)、ヨコイトカケギリの仲間
◎カニ
     イシガニ、タカノケフサイソガニ
◎フジツボ
     シロスジフジツボ、タテジマフジツボ、ヨーロッパフジツボ
◎ホヤ
     シロボヤ、マンハッタンボヤ、ユウレイボヤの一種
◎その他
     ナミイソカイメン、キセワタ、ヒメケハダヒザラガイ、ワレカラの一種、アミの一種、ユビナガスジエビ、ヨコエビの一種、ユビナガホンヤドカリ、ヒラムシの一種、イソコツブムシの一種
◎魚
     ハゼの一種、ニクハゼ、マハゼ、シモフリシマハゼ、チチブ、イダテンギンポ、ボラ
◎海藻・海草
     アオサの一種、オゴノリ
◎鳥
     ハジロカイツブリ、カワウ、コサギ、コアジサシ、ムクドリ










カキ礁に生息する生き物を調査



竹の棒に付着している生物を調査



調査の合間に



調査後の記念撮影







★関連ページ

このページの頭に戻ります
「ニュース」のページに戻ります
「市民調査」のページにもどります

トップページ | 概 要 | ニュース | 主張・報告 | 行政訴訟 | 資 料 |
会報 | 干潟を守る会 | 房総の自然と環境 | リンク集 |