三番瀬をみんなで守ろう

〜ラムサール条約登録をめざす集い〜



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 「みんなの力で守ろう三番瀬!」と題した集いが(2010年)11月30日の夜、船橋市の市民文化ホールで開かれました。三番瀬のラムサール条約登録の気運を盛り上げることが目的です。600人以上が参加しました。

 第1部はコンサートです。三番瀬保全に賛同する山本リンダさん(歌手)や、チーム三番瀬、よさこい明日風、千葉・東葛両合唱団などが歌や踊りを披露しました。
 第2部は、登録の意義にかんする基調講演やパネルディスカッションです。大野一敏さん(船橋市漁業協同組合組合長)や田久保晴孝さん(「三番瀬のラムサール条約登録を実現する会」共同代表)などがラムサール条約の概要や条約登録の必要性について発言しました。

 最後に、参加者全員で以下の宣言文を採択しました。



宣 言 文




船橋浦・三番瀬をラムサール条約登録湿地に!

 私たちは本日、船橋浦・三番瀬をラムサール条約湿地登録実現のために集まりました。

 三番瀬は、1960年代からいくたびかの埋め立て計画にもかかわらず、県民・市民の三番瀬を何としても残したいとの強い願いによって東京湾でわずかに残った干潟・浅い海です。1997年からの埋め立て反対の声を集めた30万余の署名によって埋め立ての白紙撤回を実現しました。

 その後、私たち市民とともに堂本前知事の下に誕生した「三番瀬再生計画検討会議」や「三番瀬再生会議」は2002年以来、三番瀬の保全・再生のための制度として三番瀬のラムサール条約登録実現を県に要請してきました。長い経過を経て今年6月、三番瀬再生会議は、「2012年に実施される次回締約国会議における登録を目指すためには、2010年度中に三番瀬全体での登録を目指すために努力をするとともに、これが困難な場合は、船橋海域の登録を目指す」との合意を全委員で確認しました。

 この決定・合意は、これまでに三番瀬のラムサール条約登録を願って署名に賛同した14万近い県民・市民はもちろん、三番瀬の保全を願う広範囲の県民の強い願いに応えるものです。私たちは、できることなら三番瀬全体の登録を願っていますが、登録に関わる関係市の状況を考慮する時、市長、市議会、船橋市漁業協同組合、観光協会などがラムサール条約登録を支持していることから、船橋海域の三番瀬を先行して登録することが当面最も可能な最後のチャンスです。

 海・三番瀬がある船橋は、人の心を癒し、明日への生きる力を与え、明日への希望をつなぐ広場、そんなまちが誇りです。

 海を生かしたまち、船橋をさらに生きたまちにするため、わずかに残された貴重な干潟でいまでも潮干狩りができ、東京湾漁業の稚魚にとっての欠かすことのできない海域であり船橋市民の宝、船橋浦・三番瀬を一刻も早くラムサール条約へ登録し、今ある豊かな環境を大切にし、多様な生物をまもり、持続可能な近海漁業を保全し、温暖化の緩和を図り、首都東京に隣接したまちとして生物多様性に富んだこの海域を守ることは、人々の願いにも応える確かな道です。

 三番瀬のラムサール条約登録に先行して、まずは船橋海域の登録を実現するために集まった私たちは、名古屋で開催された「COP10生物多様性国際会議」での「名古屋議定書」、「名古屋ターゲット」の採択を記念する第一歩として首都東京に隣接した船橋浦・三番瀬のラムサール条約登録の実現で千葉県民をはじめ広く自然環境を保全し持続可能な社会の実現を求める皆様の期待に応えるよう最善の努力を尽くすことを誓います。

 平成22(2010)年11月30日
みんなの力で守ろう三番瀬!の集い参加者一同










「チーム三番瀬」による「船橋手拍子音頭」など




東葛合唱団「はるかぜ」による創作ミュージカル「幸せ谷・いのちの森物語」




千葉合唱団による「三番瀬の四季」などの合唱




「よさこい明日風」による「明日風2010風車」など




「海より生まれしもの」などを熱唱してくれた山本リンダさん




ラムサール条約登録の必要性を発言したパネリストのみなさん




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