第二湾岸道路建設促進を財界が千葉県に要望

〜県経済同友会と県商工会議所連合会〜



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 千葉県経済同友会と千葉県商工会議所連合会は2012年9月、第二東京湾岸道路の建設促進に関する要望書を県商工労働部長に提出しました。
 要望書には、「三番瀬の保全などの環境問題を踏まえ、その工法やルートなど様々な可能性を検討し、地域住民等の理解を得たうえで着工する必要がある」と記されています。
 また、第二湾岸道路のおおまかなルート図が添付されています。相変わらず三番瀬を通る形になっています。


 以下は、要望書の内容です。



要 望 書



                          平成24年9月

 千葉県商工労働部長
    佐藤忠信 様


                     千葉県経済同友会
                        代表幹事 佐久間英利
                        代表幹事 諸岡 孝昭
                     (一社)千葉県商工会議所連合会
                        会  長 石井 俊昭



   第二東京湾岸道路の建設促進に関する要望書

 東京湾岸地域には、首都東京を支える製造、物流、サービス、居住等の諸機能が
集積している。また千葉県は格安航空会社やビジネスジェットなど多様化する航空
ニーズに対応し、一層の機能拡充を進める成田国際空港、大型商業施設等が集積す
る幕張新都心、アクアライン着岸地でアウトレット開業に盛り上がる木更津、多数
の入込客を有する浦安地域のレジャー施設をはじめとした多くの観光資源を擁して
いる。こうした中、首都圏中央連絡自動車道や東京外かく環状道路の建設など、県
内の道路整備は着々と進捗しているが、地域特性に配慮した高規格な幹線道路の整
備を一段と促進していくことが求められる。
 現在、京葉道路や東関東自動車道は、東京と成田空港を結ぶ重要な社会資本とし
ての役割を担うとともに、東京湾岸地域の交通の大動脈として社会経済活動を支え
ているが、交通が集中するため既に慢性的な交通渋滞が発生している。これによっ
て引き起こされる経済的損失や渋滞から発生する排気ガスによる環境悪化などは無
視できない問題であり、渋滞を解消してこうした問題を早急に解決しなければなら
ない。また、東日本大震災発生時には、道路網が寸断され救助・救援活動に大きな
支障をきたしており、災害時における首都圏の緊急輸送路の整備も急務である。
 第二東京湾岸道路は、首都圏の自動車専用道路ネットワーク「3環状9放射」の
一翼を担う重要な道路として位置付けられているものである。湾岸地域に集中して
いる交通を東京湾岸道路と分担することで、慢性化している交通渋滞の解消を図る
とともに、都市環境の改善や、災害時の緊急輸送路としての機能も確保できること
から、首都圏にとって必要不可欠な道路である。一方で、三番瀬の保全などの環境
問題を踏まえ、その工法やルートなど様々な可能性を検討し、地域住民等の理解を
得たうえで着工する必要がある。
 千葉県経済同友会および(一社)千葉県商工会議所連合会は以上の観点から、第
二東京湾岸道路の早期建設促進を要望するものである。
                                  以上




  〔注記〕
    佐久間英利……千葉銀行取締役頭取
    諸岡孝昭………米屋株式会社特別顧問
    石井俊昭………千葉銀行顧問(元千葉銀行取締役会長)
    (一社)………一般社団法人





















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