みんなで守ろう三番瀬／2023年初日の出を見る集い

みんなで守ろう三番瀬

2023年初日の出を見る集い

　船橋市と市川市の地先に広がる三番瀬は2023年も大勢の初日の出客でにぎわった。船橋側では「三番瀬を守る会」が、市川側では「市川三番瀬を守る会」が恒例の初日の出を見る集いを開いた。今年も快晴である。見事な初日を見ることができた。

　船橋側では、ふなばし三番瀬海浜公園前の砂浜や干潟に500人超の見物客が訪れた。家族連れや若者グループが大半だ。午前７時前、東の工場の上から力強いオレンジ色の光を放ちながら初日が顔を出した。すると「おおっ」「すげー」「きれい」などといっせいに歓声が上がった。見物客は今年１年の健康を願ったり、スマートフォンやカメラのシャッターを切ったりした。お互いに写真を撮りあって楽しむ人も見られた。

　西の方を振り返ると、雪化粧した富士山がくっきり見える。初日の出と富士山をセットで眺めることができ、見物客は大喜びだ。2023年の躍動を誓い、富士山を背景にジャンプする若者たちもいた。

　三番瀬７団体は第二東京湾岸道路の建設を29年間食い止めている。だが国土交通省と千葉県はあきめない。この道路は東京都大田区と千葉県市原市を結ぶもので、国策（国家プロジェクト）だ。三番瀬を通る予定になっている。

　集いでは、守る会のメンバーが「みんなの力で守ろう三番瀬」の横断幕を掲げながら「三番瀬を守りぬこう」と誓いあった。
　市川側では、市川市塩浜２丁目護岸におよそ300人の見物客が訪れた。東京湾のかなたから昇る黄金色の朝日を堪能した。

（船橋側の写真は中山敏則撮影、市川側は市川三番瀬を守る会提供）

干潟の上で初日に見入る人たち。三番瀬の船橋側は今年も500人超の初日の出客でにぎわった＝船橋側

船橋側

日の出を待つ見物客＝船橋側

2023年の躍動を誓い、富士山を背景にジャンプする若者たち＝船橋側

東京湾のかなたから昇る朝日を拝む見物客＝市川側

初日を浴びながら「三番瀬を守りぬこう」と誓いあう三番瀬を守る会のメンバー＝船橋側

市川三番瀬を守る会の人たち＝市川側

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