「新たな湾岸道路」で講演・意見交換会

三番瀬を守る会



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 三番瀬を守る会は(2021年)12月11日、船橋市内で講演・意見交換会を開いた。主要テーマは「新たな湾岸道路」である。

◇     ◇

 3人が講演した。三番瀬守る会会長の田久保晴孝さん、三番瀬を守る連絡会代表世話人の私(中山敏則)、元県議の丸山慎一さんである。

 田久保会長は三番瀬と谷津干潟の現況を話した。三番瀬と谷津干潟に飛来するさまざまな水鳥を映像で見せてくれた。三番瀬では今年11月、珍鳥のミヤコドリを611羽確認した。これまでで最高で、日本新記録である。

 私はこんなことを話した。1993年3月、国策の第二湾岸道路を三番瀬に通す計画が初めて表面化した。以来、三番瀬保全団体は第二湾岸道路の建設を28年も食い止めている。しかし国交省と県はあきらめない。第二湾岸道路の一部となる「新たな湾岸道路」の具体化に力を入れている。三番瀬を後世に残すため、第二湾岸道路の建設はなんとしても止めたい。

 丸山さんは、三番瀬埋め立てを中止させた運動や、埋め立て計画が白紙撤回になって以降の動き、第二湾岸道路を含む県内の高規格道路ネットワーク構想などを話した。新たな湾岸道路の構想についてはこう述べた。
    「まずは三番瀬への影響をさけて、東京外かく環状道路と千葉市の蘇我IC(インターチェンジ)や市原ICを結ぼうとするものである。だがこれは第一段階だ。これを止めなければ、次は三番瀬を直撃する」

 講演後は意見交換である。新たな湾岸道路や第二湾岸道路のほか、ラムサール条約登録、青潮対策、三番瀬の自然の豊かさ、財政破綻、運動のあり方などについて8人が意見や感想をのべた。
(三番瀬を守る連絡会 中山敏則)











講師の話に聞き入る参加者=2021年12月11日、船橋市勤労市民センターで



浦安市の埋め立て地に確保された8車線の第二湾岸道路用地。三番瀬の猫実川河口域で
行き止まりになっている。2車線が一般道路として使われている



千葉市美浜区の幕張メッセと千葉マリンスタジアムの間に確保された8車線の第二湾岸道路用地。
そのうち4車線(右側)が道路として使われている。この第二湾岸道路用地も三番瀬で行き止まり
になっている=アパホテルから撮影






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