ラムサール早期登録を求める意見が相次ぐ

〜千葉県主催「三番瀬ミーティング」〜



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 「三番瀬ミーティング」が(2012年)7月29日、浦安市中央公民館で開かれました。約50人が参加です。
 「三番瀬ミーティング」は、三番瀬再生事業について県民や地元漁業関係者などから広く意見を聞く場として県が新設した会合です。昨年11月につづき、2回目の開催となります。

 第1部では、「気仙沼市舞根地区における震災復興と干潟再生」と題して首都大学東京の横山勝英准教授が講演しました。
 横山准教授は、津波被害を受けた宮城県気仙沼のまちづくりを支援しています。その一環で、干潟の復元(再生)にもとりくんでいます。干潟の埋め立て造成地が地盤沈下で浸水しました。そこで、住宅街は高台に移転し、浸水地はもとの干潟にもどすという計画を提案しました。横山氏は「震災により住宅街が壊滅し、土地が浸水していることをチャンスととらえる方策が必要」と述べました。

 第2部は、三番瀬の保全や再生事業に関する意見交換です。ラムサール条約登録に関する意見が相次いでだされました。こんな意見です。
     「保全なくして再生はありえない。三番瀬を恒久的に保全するため、次回のラムサール条約締約国会議(2015年)で三番瀬が登録できるようにしてほしい」
     「観光振興や水産物のブランド化を推進する観点からも、登録を急ぐべきだ」
     「ラムサール条約登録は、10年以上なんの進展もない。県はやる気があるのか疑問だ」
     「なぜ登録がすすまないのか、その理由がよくわからない。漁協(市川市行徳・南行徳漁協)が反対しているとのことだが、なぜ反対しているのか。漁協との話し合いの経過を情報公開してほしい」
 これらの意見に対し、県は「漁協との話し合いに関する情報公開については、関係者と協議し、どのような形で提示できるか検討したい」と答えました。また中岡靖・三番瀬担当部長は、「事業計画が終わる2013年度末までに何らかの結論を出すことが行政の責務だ」と述べました。
 ほかに、流入河川の河口部に堆積している放射性物質の調査や除染を求める意見などがだされました。
 県は今年度中にもう一回「三番瀬ミーティング」を開催することにしています。




参加者から意見や質問が活発にだされた「三番瀬ミーティング」




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