「人工海浜の造成は、砂の搬入によって土着の
   生物を生き埋めにする生態系破壊行為で、
   生物多様性を守るというのであれば、
   それを最も避けなければならないはずです」

     〜細田邦子さんが市川市「基本計画案」に意見書〜




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 市川市の「塩浜地区まちづくり基本計画(案)」に対し、細田邦子さんが意見書を提出しました。
 この計画案は、三番瀬・猫実川河口域に土砂をいれて人工海浜(干潟)をつくるという提案です。うたい文句は、「海辺の空間を活かしたまちづくり」「三番瀬の原風景の再生」などです。



意見書





平成17年7月12日


 市川市街づくり部行徳臨海対策課 御中

細田邦子


 私は松戸市の住民ですが、広報いちかわ[フォーラム・アイ]の「塩浜地区まちづくり基本計画」について意見を述べさせて頂きます。
 市川塩浜前面の海であってもそこに貴重な生態系のバランスが存在するのですから、護岸形状などについて市川市民以外の意見も是非取り入れて頂きたいと思います。




護岸についての要望事項


(1)護岸の高さはできるだけ低く抑える──
     基本的には賛成です。
(2)護岸を低く抑えるために海側と陸側の両方での対策を検討する──
     海側にはこれ以上負荷をかけないで下さい。市川2期(埋め立て)計画が白紙撤回となり、市川塩浜前面の海の水質も改善されてきています。
(3)護岸部分に人が三番瀬に触れ合えるプロムナード空間を確保する──
     ゆっくりと快適に三番瀬を眺め、憩い、散策できるような十分な幅のプロムナード空間は現状の護岸で可能です。立ち入り禁止になる以前、休日など県外からもハゼ釣りにやって来る人々が大勢いました。
(4)三番瀬の原風景を再生する──
     人工海浜の造成は、砂の搬入によって土着の生物を生き埋めにする生態系破壊行為で、生物多様性を守るというのであれば、それを最も避けなければならないはずです。猫実川河口に大きなカキ礁が見つかりましたが、水質浄化に多大な貢献をし、その周辺に多様な生物が生息しており、是非これを潰(つぶ)すようなことをしないで下さい。
(5)陸側の塩害防止のための海岸形状を護岸整備に盛り込む──
     海岸に面しているところはどこでも多かれ少なかれ影響は受けるはずです。ナンセンスだと思います。
     現状の護岸を安全なものに補修して従来の形で海に親しむようにお願いします。
以上







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