三番瀬を守る署名ネットワークが

埋め立て計画中止の追加署名1万人を堂本知事に提出

〜知事は「住民会議」設置の方針を示す〜




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 「三番瀬を守る署名ネットワーク」は2001年5月25日、堂本知事に会い、埋め立て計画中止を求める県内外1万人分の追加署名を手渡しました。知事が署名を直接受け取ったのは、沼田前知事時代を含め今回がはじめてで、提出署名の累計は28万人になりました。
 知事は、署名ネットのメンバーとの話し合いで、「現計画で予定されている第二湾岸道路や下水処理場計画と自分の自然回復の考えを両立させるのは無理があると判断し、現計画をいったん白紙にもどすことにした」と述べました。そして、さまざまな考えをもった市民団体や漁協、企業、行政担当者などが一つのテーブルで論議し、今後の計画づくりにつなげる「住民会議」(仮称)を設置したら参加するか、と問いかけるとともに、「生物多様性を守ることを大切にしたい」「三番瀬が全国へ良い例となるようにしたい」などと語りました。
 署名ネットの大浜清代表は、「私たちが署名を通じて願っている『計画撤回』とは、ここまで東京湾の破壊を進めた以上、きっぱりと埋め立てと決別することである」と述べました。そして、今ある干潟や浅瀬をそのまま残すことの大切さや、猫実川河口域の生態系は安定しており、決して汚れてはいないこと、浚渫跡を埋めもどしたり遊休埋め立て地を海にもどすことをまず考えるべきであり、直立護岸の解消策として、後ろをけずって傾斜にしたり階段護岸にするなどの方法があることなどを話し、
  1.  “再生”の名において三番瀬に手を加えることについては、魚たちのゆりかごともなっている今ある自然の価値を否定することであり、環境の多様性のうえからも慎重にして欲しい
  2.  東京湾の現存海域全体をラムサール条約の登録湿地にして欲しい
などと要望しました。
 さらに「住民会議」については、さまざまな団体などが「住民会議」の場で議論することは民主主義の原則としては正しいが、それは自分たちの利益を越えた議論であること、真に科学的な議論であることが必要である──などと述べました。




 
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