アクアライン割引実験は

第二湾岸道の不要性を証明

公共事業と環境を考える会

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 (2007年)11月15日の『千葉日報』は、東京湾アクアライン(横断道路)の割引実験結果を1面トップで報じています。


■湾岸地域の渋滞緩和・環境改善に寄与

 朝夕の計6時間、普通車(ETC車のみ)2320円を1500円に値下げしたところ、アクアラインの交通量は平日で18%アップの5980台、休日は22%アップの9770台となったそうです。京葉道路など湾岸ルートからの転換傾向も表れていて、社会実験に関する有識者のアドバイザー会議(委員長、杉山武彦一橋大学学長)は「湾岸地域の渋滞緩和・環境改善に寄与する」と評価しているとのことです。

    《東京湾アクアラインなどでETC車の通行料金を割引する社会実験の速報結果がまとまった。ラッシュ時間帯では平日18%、休日22%の交通量増加。東関道を利用する特定区間割引では平日21%、休日では69%の増加がみられた。
     京葉道路など湾岸ルートからの転換傾向も表れており、渋滞緩和や環境改善を期待する関係機関では、年内は継続予定の社会実験の広報啓発に力を入れている。
     社会実験は国土交通省関東地方整備局やネクスコ東日本関東支社などが連携して8月から実施。第1弾にアクアライン単独の時間帯割引、9月からは第2弾としてアクアラインを経由する東関道などの特定区間割引(ベイ割)を実施し、結果をまとめた。》

    《両実験では、湾岸ルートから平日で4〜7%の交通量転換がみられ、利用者アンケート(約700人)でも「割引料金を知っていたら利用した」と答えた人を合わせ50%が転換の意思を示している。
     社会実験に関する有識者のアドバイザー会議(委員長、杉山武彦一橋大学学長)は「湾岸地域の渋滞緩和・環境改善に寄与する」と評価する一方で、指定ICの拡大なども求めている。》


■第二湾岸道は不要

 私たちは、「アクアラインの通行料を大幅に下げれば、湾岸道路の渋滞は大きく緩和され、第二湾岸道(第二東京湾岸道路)の建設は不要」ということを言い続けてきました。
 県などは、三番瀬に第二湾岸道路を通すために、三番瀬の埋め立て計画に固執してきました。埋め立て計画を白紙撤回したあとも、「自然再生」という名で猫実川河口域を人工干潟化にし、その地下に第二湾岸道を通そうとしています。
 したがって、第二湾岸道が不要になれば、人工干潟化(=埋め立て)も必要でなくなるのです。
 そうした意味で、今回の実験は非常に注目されます。アクアラインの料金を1000円以下にすれば、湾岸道路の渋滞もよりいっそう緩和されるはずです。

(2007年11月)





第二湾岸道路の予定ルート







県がめざす三番瀬再生








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