行徳野鳥観察舎の再建決まる!

市川市が2020年度開設




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 行徳野鳥観察舎の再建が決まった。市川市が新たな野鳥観察舎の設計委託費を補正予算に計上したからだ。


市議会が全員賛成で可決

 市川市では行徳鳥獣保護区(行徳湿地)のそばに建つ行徳野鳥観察舎の再建が課題になっている。県が老朽化と行政改革を理由に2018年4月1日をもって同観察舎を廃止したからだ。解体は2018年度である。
 市川市は野鳥観察舎を再建するため、設計委託費1400万円を補正予算案に盛りこんだ。市議会での説明によると、新しい野鳥観察舎の概要はこうである。
  • 地上2階建て。延べ面積は旧観察舎の3分の2程度の約400平方メートル。緑地の景観になじむよう、木材を積極的に使用した施設にする。建設候補地は旧野鳥観察舎の跡地。2020年度当初の開設をめざす。
  • 野鳥観察舎に盛りこむべき機能として、観察スペースをはじめ、来館者が気軽に憩える休憩スペース、会議やミニイベントに活用できる多目的スペース、さらに緑地(行徳鳥獣保護区)全体を管理するための管理棟機能などを考えている。
  • 新たな野鳥観察舎は市の施設となり、市が直接運営する。
  • 野鳥観察舎だけでなく、行徳鳥獣保護区全体の管理を市がひきうける。
     補正予算は、市議会の9月定例会において全員賛成で成立した。新しい野鳥観察舎の設計は今年度中に終わる。工事は2019年度中に完了、2020年度当初に開設となる。


5回目の県交渉

 市川三番瀬を守る会、三番瀬を守る会、県野鳥の会、県自然保護連合など三番瀬保全7団体は、行徳野鳥観察舎の再開・存続を求め、これまで県と5回、市川市と2回交渉した。2018年5月24日は村越市長と面談し、野鳥観察舎の再建を要望した。
 8月20日は県自然保護課と5回目の交渉をおこなった。この交渉で7団体は「市川市と協力しあって観察舎の再設置にむけて尽力してほしい」と要望した。自然保護課はつぎのように答えた。
     「村越市長の就任後、これまで市川市と3回協議した。7月に3回目の協議をおこない、市としての対応案をしめしていただいた。現在は、市から提示された対応案を県庁内で協議している。野鳥観察舎を一日も早く再開させましょう、という話を市川市長から承っている。県としてもできるだけ早く対応を検討したい」
 県と市川市の協議がまとまったため、市が補正予算案に設計委託費を計上した。
 県自然保護課との交渉では、旧観察舎の解体工事開始から新しい建物が建設されるまでのトイレ増設も要望した。同課はこう回答した。
     「いまは管理事務所のほかに仮設トイレを1基設置している。近いうちに仮設トイレを1基増設するので、合計3基になる。状況をみながら、必要があればさらなる増設を検討する」
 行徳湿地の観察会には何十人も参加する。観察会が終わると、多くの人がトイレにいっせいにかけこむ。7団体はさらなる増設を要望した。








行徳野鳥観察舎の再建などで県自然保護課(手前左)と話しあう
三番瀬保全7団体のメンバー=2018年8月20日、千葉県庁



2018年度に解体される旧行徳野鳥観察舎。手前は行徳鳥獣保護区(行徳湿地)



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