行徳野鳥観察舎の存続を市川市長に要望

三番瀬保全7団体




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 三番瀬保全団体は2018年5月24日、行徳野鳥観察舎の再開・存続を村越祐民市川市長に要望した。要望したのはつぎの7団体だ。市川三番瀬を守る会、県野鳥の会、三番瀬を守る会、三番瀬を守る連絡会、千葉の干潟を守る会、三番瀬を守る署名ネットワーク、県自然保護連合。
 村越さんは4月22日投開票の市長選で初当選した。村越さんは「市民にやさしい市長を選ぶ会」の政策骨子をかかげる市民の共同候補だ。政党では、立憲民主党、民進党、共産党、社民党、自由党、市民ネットワーク千葉県、新社会党、緑の党の8党が推薦した。幅広い市民と野党が一体となって村越さん当選のために奮闘した。村越さんは選挙戦で三番瀬の恒久保全や行徳野鳥観察舎の存続を訴えた。
 7団体は5月7日に観察舎存続の要望書を提出した。24日は、その要望書をあらためて市長に手渡し、観察舎の再開・存続を求めた。市長はこう回答した。
     「観察舎を再建・存続できるように検討している。地盤が悪く技術的な困難もあると聞いているので、これまでと同じ規模のものを建てられるかどうかはわからない。しかし、なるべく良いかたちで観察舎を存続できるよう鋭意とりくみたい」



村越祐民市川市長あての要望書



2018年5月7日 

 市川市長 村越祐民 様


市川三番瀬を守る会 事務局長 谷藤利子
千葉県野鳥の会 会長 富谷健三
三番瀬を守る会 会長 田久保晴孝
三番瀬を守る連絡会 代表世話人 中山敏則
千葉の干潟を守る会 代表 近藤 弘
三番瀬を守る署名ネットワーク 代表 田久保晴孝
千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子



市長就任のお祝いと行徳野鳥観察舎の再建・存続に関する要望について

 このたびの市川市長ご就任、誠におめでとうござます。私たちは村越さんの市長就任をたいへんうれしく受け止めています。
 私たちは行徳鳥獣保護区や三番瀬を利用したり三番瀬の保全活動をしたりしている団体です。行徳野鳥観察舎の再建・存続について、下記のとおり要望させていただきます。


  1. 千葉県は2016年6月、行徳野鳥観察舎の廃止案を意見募集(パブリックコメント)にかけました。廃止案について606件の意見が提出されました。そのほとんどは建て替え存続を求める意見でした。
     しかし県は同年7月21日に行政改革推進本部の会議を開き、行徳野鳥観察舎を県の施設としては廃止することを決定しました。建て替え存続を求める意見が数多く寄せられたことについては、「これから市川市と跡地利用について協議を進めるに当たり、参考とさせていただきます」と述べています。
     残念ながら、行徳野鳥観察舎は今年4月1日に廃止となりました。解体後の跡地利用に関する県と市川市の協議は、市長不在が続いたために中断したままです。

  2. 県指定の行徳鳥獣保護区と宮内庁所管の新浜鴨場で構成される行徳近郊緑地特別保全地区は、生物多様性いちかわ戦略において生物多様性の核となるエリアとして位置づけられています。また、広域的に生息する野鳥の楽園として、千葉県全域の自然環境の面からもたいへん重要な地域となっています。
     行徳野鳥観察舎は、行徳鳥獣保護区の管理・保全活動や環境学習などを進めるうえで拠点となってきた施設です。また、自然観察や休憩、トイレの使用、荒天時の避難など、鳥獣保護区を訪れる利用者にとってなくてはならない重要な施設となっています。

  3. 行徳野鳥観察舎は今年度解体されます。県は、跡地に行徳鳥獣保護区の管理棟を建設することも検討しています。私たちは、その管理棟に野鳥観察の施設を設けるよう要望しています。そのためには、費用負担などの面で市川市が積極的にかかわることが前提となります。
     つきましては、県との協議を早急に再開してくださり、行徳野鳥観察舎の再建と存続のためにご尽力くださるようよろしくお願い申し上げます。




行徳野鳥観察舎の存続を求める要望書を村越祐民市川市長(中央右)に手渡す
三番瀬保全7団体のメンバー=2018年5月24日、市川市役所仮本庁舎



村越祐民市川市長(左奥)に行徳野鳥観察舎の存続を要望する
三番瀬保全7団体のメンバー=2018年5月24日、同上







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