ラムサール条約への早期登録を求める

〜三番瀬署名ネットが県と話し合い〜




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 「三番瀬を守る署名ネットワーク」は2016年5月9日、三番瀬のラムサール条約登録について県の担当課と話しあいました。県側は三番瀬担当課長と自然保護課、漁業資源課、水産課などが出席です。

 署名ネットはラムサール条約への早期登録を求めました。これにたいして県は、地元漁協が「漁場再生が先」と主張していることをあげ、登録はむずかしいと答えました。これまでとおなじ姿勢です。

 「“漁場再生が先”はラムサール条約に反対するための口実にすぎないように感じる。漁場再生というのはなにを意味しているのか、教えてほしい」。この質問にたいし、県はこう答えました。

 「県が目標にしている漁場再生の目標は、ノリやアサリの漁獲量を昭和60年代にもどすことだ。具体的には、アサリは5000トン、ノリは高品質のものを3〜5割程度にしたいと考えている」

 参加者からは、「そのような漁場再生はラムサール条約登録と矛盾しないはずだ。ラムサール条約湿地(国指定鳥獣保護区特別保護地区と一体)になれば、漁場再生にどのような支障がでるのか」とただしました。

 県はこう答えました。
 「国指定鳥獣保護区特別保護地区になると、たとえば覆砂する場合は海面から土砂がでると埋め立てと同じになるので許可が必要になる。しかし、三番瀬の漁場再生事業でやっている覆砂は土砂が海面からでないので、特別保護地区になっても規制の対象外になる。県がおこなっている漁場再生事業はすべて規制の対象外になる」

 それでも漁協が「漁場再生が先」と主張しているので登録は困難、とのことです。結局、「漁場再生が先」はラムサール条約登録に反対するための言い訳にすぎないということです。

 署名ネットは、「三番瀬も、沖縄・辺野古のように埋め立て計画がふたたびもちあがるかもしれない。埋め立てられたら漁場もなくなってしまう。私たちはそれを心配するので登録を求めている」とし、ラムサール条約への早期登録を強く要請しました。




三番瀬のラムサール条約早期登録を県に要請した署名ネットのメンバー








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