三番瀬を守る署名ネットワークが

対策会議を開催




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 「三番瀬を守る署名ネットワーク」は7月10日、船橋市内で第3回対策会議を開き、早期に30万人署名を達成させることや、「見直し案の白紙撤回を求める」知事への1万人はがき運動、新宿駅などでの街頭署名などの活動にとりくむことを決めました。
 以下は、同対策会議の報告です。







 「三番瀬を守る署名ネットワーク第3回対策会議」で
 話し合われたことと決まったこと


 第3回対策会議は(1999年97月10日、船橋市女性センターで開かれました。参加者は37人でした。
 最初に日本湿地ネットワーク(JAWAN)の柏木実さんに「ラムサール条約第7回締約国会議で決まったこと」という話をしていただきました。
 柏木さんの話の中でとくに参考になったことは、今回のラムサール会議で「潮間帯保全決議」(干潟保全決議)がおこなわれ、日本を含めて締約国が干潟の保全を決議したことの意義が明らかになったことです。たとえば、決議の中に、「締約国が、過去に起きた潮間帯湿地の消失面接を記録し、現存する潮間帯湿地とその保全状況の目録を作成し、その結果を第8回締約国会議に報告する」旨の項目が含まれていることなどは重要な点です。つまり、万一、三番瀬の埋め立てが強行されたりすれば、日本政府は消失湿地として三番瀬の埋め立て面積を報告せざるを得ず、国際的な批判を受ける可能性が大きいからです。


 柏木さんの話が終わって、参加者の自己紹介のあと討論に移りました。
 討論の中心は、6月9日に発表され、19日の第3回策定懇談会で議論された「見直し案」をどのように評価するかという点でした。
 縮小されたとはいえ、谷津干潟の2.5倍の埋め立てを行い、そのうえ、埋め立て地に60〜70ヘクタールの人工干潟をつくることは問題である、という意見が出されました。また、「見直し案」で埋め立ての中心的地域となっている猫実川河口域のもつ重要な役割などについても意見が出されました。

 さらに、討論の焦点は第2東京湾岸道路問題に集中し、第2湾岸道路そのものの必要性に対する疑問、第2湾岸道格は渋滞解消にはつながらないのではないかという指摘、首都圏の自動車道路網全体のあり方を考えるべきだ、などの点が出されました。
 とくに、第2湾岸道路の巨大な高架構造がシギ・チドリなどの渡り鳥に甚大な影響を与える点や、松橋海浜公園の真上に建設されることから、景観上の問題や騒音や大気汚染問題が強く指摘されました。  また、環境庁が要請した地下トンネル化については、県の土木部が外郭環状道路とのジャンクションを海底で工事するのは技術的に困難と答えている問題などについても、外環道路に反対する立場から意見が出されました。
 こうして、「見直し案」については、根本的に問題があり、これを認めることはできないという点で参加者の意見は一致しました。


 こうした討論を受けて、幹事会側から提案のあった以下の点が決まりました。
  • 新たな署名目標として、早期に30万人の署名を達成させる。
  • 「見直し案」の白紙撤回を求める「署名はがき」運動を新たに行う。
 このほか、見直し案についての「勉強会」をおこなうなどの点も確認されました(7月31日に第1回の「勉強会」が行われました)。
 最後に、30万人をめざして署名運動を強化することと、新たな「署名はがき」運動に取り組むことを参加者全員が確認して、第3回対策会議を終えました。

(文責・竹内)








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