法政大ゼミ生も特別報告

〜2013年三番瀬市民調査報告会〜


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 「三番瀬市民調査の会」は2013年11月30日、2013年市民調査報告会を船橋市内で開きました。

 市民調査の対象は浦安寄りに位置する猫実川(ねこざねがわ)河口域です。県と市川市はこの海域の人工干潟化(人工砂浜化)をめざしています。その本当の目的は、第二東京湾岸道路を通すことです。そのため、猫実川河口域の自然の豊かさを証明してアピールするため、2003年から市民調査を続けています。

 調査項目は、生き物、カキ礁、アナジャコ巣穴数、酸化還元電位、塩分、透視度、放射線量などです。

 生き物調査では、2013年は、カキ礁周辺で動物91種、植物10種(ほかに野鳥17種)を確認しました。これで、2004年以降では動物158種、植物17種(ほかに野鳥39種)を確認したことになります。ちなみに、千葉県が2004年11月から05年7月にかけて実施した「市川海岸塩浜地区における生物調査結果」では、動物195種、植物15種が確認されています。

 報告会では、各項目の担当者がそれぞれの調査結果を発表しました。県議会議員も2人が参加し、発言してくれました。

 今回は、高田雅之さん(法政大学人間環境学部教授、日本湿地学会理事)による講演「日本の湿地を考える」と、高田ゼミ生の特別報告「ゼミ活動の紹介〜野鳥をとおして環境を見つめる試み〜」もありました。2013年の市民調査には高田教授とゼミ生23人も参加しました。

 高田教授は、人間の生存や暮らしにとって湿地(干潟、海、湿原、川など)が、いかに重要なものであるかを、縄文時代にさかのぼって話してくれました。

 ゼミ生は、法政大学(市ヶ谷キャンパス)の周辺で定期的に続けている野鳥観察のとりくみを報告してくれました。観察会や個人観察で得たデータをもとに高田ゼミオリジナルの図鑑とマップを作成しています。図鑑はスマートフォン(多機能携帯電話)で全員がいつでも見ることができます。たいへん立派な図鑑です。










高田雅之法政大教授の話を熱心に聞く参加者








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