海底変動の有無を議論

〜第34回「市川海岸塩浜地区護岸整備委員会」〜



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 「市川海岸塩浜地区護岸整備委員会」の第34回会合が(2011年)7月22日、船橋市内で開かれました。


◆市民参加の流れに逆行

 この委員会は、「三番瀬再生事業」に関わる審議機関のひとつとして設置されたものです。これまでは「市川海岸塩浜地区護岸検討委員会」という名称でしたが、今回から「市川海岸塩浜地区護岸整備委員会」に変わりました。
 また、これまで委員に加わっていた環境保護団体の代表(3人)と公募委員(2人)は今回から排除されました。市民参加の流れに逆行です。さらに、学識県経験者も6人から3人に半減です。


◆「著しい地形変化はみられない」

 この日の会議で議論になったのは、東北地方太平洋沖地震(3月11日)によって海底が変動したかどうか、です。大地震によって三番瀬は海底が沈下したのではないか、と新聞が報じているからです。
 結論をいえば、県が護岸改修を進めている市川市塩浜2丁目地先の沖合500mの範囲では「著しい地形変化はみられない」という調査結果でした。
 ただし、今回の地盤高調査は、基準水準点と護岸の高さを基準として測量したものです。基準水準点や護岸の高さが変化していれば、それに応じて変化する、ということになります。


◆「砂が削られたところもあるが、積もったところもある」

 一方、塩浜1丁目地先の海底変動については、南行徳漁業協同組合の及川七之助専務理事がこんな話をしました。
     「津波によると思われるが、砂が削られたところがある。逆に、砂が積もったところもある。だから、地盤が沈下したかどうかは、いまのところわからない」
 結局、地盤が沈下したかどうかはわからないという結論になりました。県が深浅測量をやらないとわかりません。







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