(1)青潮対策について
　・青潮対策としての公募意見のまとめについて
　・青潮対策の具体的検討について
(2)今後の検討事項について

　「７月19、20日に開かれた第５回円卓会議で、緊急に対応すべき事項として、護岸対策、青潮対策、アオサ対策など９項目が示され、国の来年度予算の概算要求に向けて要望するよう県に要請があった。この円卓会議から要請を受け、アオサ対策について、県（水産局）から国の水産庁に対し来年度調査として要望し、検討が開始された。調査の内容は、アオサ調査、アサリ調査、藻場造成調査の３つである」

　「アオサ対策は、この海域小委員会で議論されていない。議論なしに国に予算要望したのは納得できない」

〈この後、コーディネーターの小埜尾精一氏が会議を急きょ休憩にし、別室で小埜尾氏と事務局との話し合いがおこなわれました。休憩後のやりとりは次のとおりです〉

　「事務局に経過を聞いたところ、第５回円卓会議で緊急に対応すべき事項としてアオサ対策が決まったとのことである(注)。しかし、その円卓会議の後、海域小委員会が２回開かれたが、アオサ対策はいちども議論されていない。事務局との信頼関係がなくなったので、コーディネーターと委員を辞職したい」

　　　(注)小埜尾精一氏と志村英雄氏は第５回円卓会議を欠席。

　「７月中に国に要望しないと間に合わなかったので、７月24日に予算要望した。その後の２回の海域小委員会で報告しなかったことは申し訳なく思っている。今後は十分に注意したい」

　「調査内容には、アオサ調査のほかにアサリ調査と藻場造成調査も含まれている。しかし、この２つについては、円卓会議は要望していない」

　「人工干潟の造成は意見の対立がある。それで、試みとして藻場の造成調査を予算要望した」

　「それは事務局の独断である。予算要望する前にコーディネーターなどとすり合わせをすべきだ。アサリ調査と藻場造成調査は無視するということでよいか」

　「そのとおりでよい」

　「今後はコーディネーターなどと相談して進めてもらいたい。小埜尾氏はどうか」

　「私は辞職を決意したので、退席したい」

　〈小埜尾氏が席をたって退場〉

　「来年度予算の概算要望を急いでいたというのはわかる。が、なぜ、その後の海域小委員会に報告しなかったのか。“今後注意したい”では納得できない」

　「コーディネーターの小埜尾氏が退場したのは、事務局とコーディネーターの間に対立があったのか、それとも、事務局の手続きのまずさに小埜尾氏が腹をたてたのか、よくわからない。何が問題なのかがこの委員会で共有されていない」

　「“これから注意する”で済ますのはまずい。今後、円卓会議の岡島成行会長をまじえて、何が問題か、今後どうするかを検討すべきだ」

　「小埜尾氏はみんなのことを考えて退席した」

　「こうしたトラブルを裁くのがコーディネーターの役割だ。サジをなげて退席するのは大人げない。そもそも、アオサ対策は円卓会議から要求されたものだ」

　「コーディネーターは、事務局との信頼関係も必要だが、委員や傍聴者との信頼関係も必要だ。頭にくるのはわかるが、だからといって、退席するのは無責任だ」

　「どういう調査をどのように進めるかということについて、今後、小委員会できちんと議論したい。また、今後の対応として、二度とこういう問題をおこさないようにしたい」

• 「再生の目標」５項目などを決定〜第５回 三番瀬円卓会議（2002/7/19､20）